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やったぜ!皇成、初重賞ゲットだ。JRAの2歳馬最初の重賞「函館2歳S」が10日、最終日の函館競馬場で行われ、キングカメハメハの初年度産駒フィフスペトルが後続に2馬身半差をつけて完勝。“驚異の新人”三浦皇成騎手(18)は3月のデビュー以来、初の重賞制覇を飾った。

 新人離れしたレース運びが函館のファンを魅了した。「スタートが少し遅かった」という三浦とフィフスペトルは最後方から2頭目という位置取り。小回りで直線の短い函館コースでは致命的なポジションにも見えたが、馬の力を確信する鞍上に焦りはない。「デビュー前から調教に乗せてもらって、じっくりタメていけば切れる脚を使うことも、3角で自分からハミを取ってくれることも分かっていた」。3〜4角で徐々にポジションを上げて迎えた直線入り口。外に出そうかと迷ったのは一瞬。馬群の真ん中に空いたスペースを見逃さなかった。絶妙な手綱さばきで潜り込むと、先に抜け出したナムラミーティアに襲いかかった。JRA重賞8度目の騎乗で初のタイトル。18歳7カ月23日での重賞Vは歴代5番目の年少記録だ。

 「直線は先頭の馬を目標に必死で追った。差し切ってくれたのは馬の能力のおかげ」。レース直後は少年の笑みを浮かべていた三浦だったが、勝利騎手インタビューでは引き締まったプロの表情で振り返った。「たまげたね」。三浦を高く評価し、デビュー直後から起用した加藤征師も驚きを隠せない。「コーナーで変に外を回さずじっとしていたのがよかった。1200メートルは短いと思っていたけど、よくこなしてくれたよ」

 レース前、さすがに緊張の色を浮かべながら「どう乗りましょうか」と質問した三浦に、師はこう答えた。「細かいことを気にせず出たなりで乗って来い!500万下のレースと思って、思い切って乗って来い!」。迷いは消えた。愛情と信頼に満ちた言葉に背中を押された18歳は、最高の結果で期待に応えた。

 三浦が8週間の函館滞在で積み重ねた白星は18。開催リーディングでは安藤勝、横山典に次ぐ堂々3位に入った。「白星はもちろんですが、一流の先輩方に囲まれて少しでも技術を盗みたいと思っていた。最後の週に最高の形で結果を出せたことが何よりうれしい」

 3月のデビューから5カ月半で42勝。武豊の新人最多勝記録(年間69勝)を上回るペースで白星を量産し続ける超新星と、加藤征師が「センスとスピードが素晴らしい。距離が延びてもっと良くなってくるはず」と評価するフィフスペトル。秋、そして来春の大舞台へ。人馬ともに限りない可能性が広がった。

 ◆フィフスペトル 父キングカメハメハ 母ライラックレーン(母の父バーリ)牡2歳 美浦・加藤征厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道白老町の社台コーポレーション白老ファーム 戦績2戦2勝 総獲得賞金3953万2000円。
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